介護現場に20年います。
社員さんが会社に言えずに抱えていることを、会社の側の言葉に翻訳します。
対象:企業の人事・総務・経営者の方/介護中の社員ご本人向けのサイトではありません
私の立ち位置
でも、介護現場を20年見てきたので、
社員さんが会社に言えずに抱えていることが分かります。
制度の説明は、厚生労働省のサイトに全部あります。就業規則も助成金の申請も、社会保険労務士の先生の領域です。
私がお伝えできるのは、その社員さんの親御さんが、これから何か月で、どこへ、どうつながっていくのか——現場で見えている側のことです。20年、その現場にいました。
送迎の場面です。ここまでつながると、ご家族の手が空きます。その分が、働ける時間になります。
介護現場から見えていること
制度を知らないから止まっているのではありません。
制度にたどり着く前のところで、止まっています。
「まだそんな歳じゃない」と親が言う
介護保険は、本人か家族が申請しないと始まりません。ご本人が嫌がっているあいだ、家族は誰にも頼れないまま一人で介護しています。会社からは、ただ疲れているように見えます。
ケアマネジャーという人がいることを知らない
介護の段取りをまとめてくれる人がいます。でも、その存在も、どこで探すのかも知られていません。ここを知っているかどうかで、最初の1か月がまるごと変わります。
担当者会議は、平日の昼間にある
サービスの内容を決める話し合いです。家族が出られないと、実情と合わないまま決まっていきます。有給を取って出るか、諦めるか——社員さんはそこで選ばされています。
つながれば軽くなるのに、そこまでが遠い
デイサービスに通いはじめて、ご本人が元気になり、家族の手が空く。そこまで来れば働き続けられます。ただ、そこにたどり着くまでに数か月かかることが、よくあります。
そして多くの場合、このうちのどれか1つではなく、全部が同時に起きています。 その間も社員さんは、会社に何も言わずに介護を続けています。
介護を理由に仕事を辞めた人は、直近の調査で年間10.6万人。2030年には働きながら介護をする人が約318万人と見込まれています。
出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」/経済産業省「仕事と介護の両立支援に関する経営者向けガイドライン」(2024年3月)
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